便潜血陽性・大腸がん検診

便潜血陽性・大腸がん検診

胃カメラ

健康診断、大腸がん検診で「便潜血陽性」と判定された方、大腸カメラ(内視鏡)検査での精密検査が必要になります

「陽性」と聞くと不安になるかもしれませんが、これは「大腸がんが確定した」わけではありません。便の中に微量の血液が混じっているというサインです。もし病気が見つかったとしても、早期発見・早期治療に繋げるために、精密検査を先延ばしにせず、当院へご相談ください。

便潜血検査とは

便潜血検査は、便中に肉眼では見えない微量のヒトの血液が混入していないかを調べる大腸がんを早期発見するためのスクリーニング検査です。
主に、大腸がん検診で用いられています。消化器疾患による消化管の出血の有無を確認するためにも行います。

大腸がんやその元になる大腸ポリープは増加傾向にあります。1-3年毎などの定期的な大腸カメラ検査を受けていない40歳以上の方は、症状がなくても毎年、定期的に大腸がん検診を受けることが推奨されています。

40歳未満の方へ

35歳以上で便潜血陽性の方、また肉眼的な血便、便通異常(下痢・便秘)、腹痛などの症状がある場合は、便潜血の結果に関わらず、一度大腸カメラ検査をご検討ください。

超高齢者の方へ

陽性時に大腸内視鏡検査を受ける体力・気力がある方でなければ、検診の受診意義が薄れてしまう場合があります。

便潜血陽性の意味は?

便潜血「陽性」=精密検査が必要なサインです。
便潜血が陽性であった場合、消化管に何らかの異常をきたしている可能性があります。
代表例としては、大腸がんや大腸ポリープ(がんの元になり得るもの)、潰瘍性大腸炎やその他の炎症など、痔疾患、場合によって胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの消化器疾患が挙げられます。
出血の原因となる疾患の早期発見・治療のためには、大腸カメラ(内視鏡)検査での精密検査が必要になります。

陽性でも過度な心配は不要です
参考ですが、便潜血陽性で大腸カメラ検査を受けた方のうち、実際に大腸がんが見つかるのは、おおよそ50人に1人程度です。がんの元になり得る大腸ポリープが見つかる方は、当院では40-50%です。大腸ポリープが見つかった場合、切除することにより大腸癌の予防につながります。
陽性判定が出ても、大半は良性のポリープや痔によるものです。しかし、早期のがんを見つけるチャンスですので、決して放置しないでください。

陽性の場合、便潜血の再検査は非推奨です

2回のうち1回でも陽性反応が出た場合、再度便潜血検査をするのではなく、大腸の精密検査を受けることがガイドライン上でも推奨されています。

血便と便潜血陽性

血便は、肉眼で便中に血液が混じっている状態を指します。
一方、便潜血陽性は、便潜血検査で微量の血液が検出されることを意味します。
つまり、血便は目に見える血液がありますが、便潜血陽性は目に見えない微量の血液があるという違いがあります。
肉眼でわかる血便があった場合は、年齢問わず、医師の診察をうけ、大腸カメラ(内視鏡)検査での精査など相談しましょう。

便潜血陽性の場合の検査方法

大腸カメラ(内視鏡)検査

陽性/異常であった場合には、精度の最も高い、大腸カメラ(内視鏡)検査が第一選択の検査になります。
肛門から内視鏡スコープを挿入して、大腸の内腔を観察します。
必要に応じて生検(組織検査)を行うことがあります。
大腸がんは、大腸ポリープから発生するものが多数を占めると考えられており、ポリープを切除することにより予防につながります。
前処置として、下剤・腸管洗浄剤を服用していただき腸内容をきれいにする必要があります。事前予約制です。

当院のこだわり

当院では、大学病院で経験豊富な内視鏡専門医が検査を担当します。鎮静剤・鎮痛剤を適切に活用することで、苦痛の少ない大腸カメラ検査を実現。最新の内視鏡設備により、より専門的で質の高い検査を提供しております。

血液検査

病状により、また大腸カメラの前検査として、貧血、肝機能、腎機能、電解質、血糖、(炎症反応、膵酵素、脂質)等の検査を行います。

その他の検査(必要に応じて)

CTスキャン・大腸CT検査

医師が必要と判断した場合には、CT検査を行うことがあります。
CT検査とはX線を使って体の輪切り画像を構成する検査方法です。超高齢者、腹痛がある、腹部にしこりがある、などでは通常のCT検査をおすすめすることがあります。放射線を使用しますので、妊娠中の方は受けることができません。至急での検査も可能です。

※CT検査は連携医療機関にて実施可能です。

また、何らかの理由で大腸内視鏡がお受けになれない場合、代替えとして大腸CT検査があります。大腸CT検査では、下剤服用が必要です。

当院から近隣の画像診断センターへ依頼が可能です。

なお、便潜血陽性だった場合に、再度の便潜血反応検査は、ガイドライン上でも行わないことが推奨されています。つまり、便潜血反応が 2回のうち1回でも陽性であれば、大腸の精密検査を受けることが勧められます。

便潜血陰性でも安心しないでください

便潜血検査で陰性であれば、大腸がん、消化管疾患の可能性がないということではありません。
便潜血検査は、検査時に出血していないがんや、他の消化器疾患を見逃す可能性もあります。

安易に安心をせず、定期的に健康診断やがん検診を受診しましょう。 今回便潜血に異常がなくても、安心せずに、毎年便潜血反応を受けることが重要です。
もしも肛門出血や、腹痛、最近便秘になった、便秘と下痢を繰り返すなどの症状がある場合、以前大腸がんや大腸ポリープの治療を行なった方、特に50歳以上の方では、便潜血反応が陰性でも、大腸カメラについて医師に相談をお勧めします。

よくあるご質問

大腸内視鏡検査の結果、大腸がんがなかった場合、「どこから出血したのか」とご心配される方がいらっしゃいますが、便潜血検査はあくまで便中の微量な血液を検出するのを利用した大腸がん検診です。まず大腸がんがないこと、切除が必要なポリープがないことが重要です。目に見えるような出血や原因不明の貧血がなければ、どこから血液が出たかを心配する必要はありません。

便潜血陽性の際は当院へお越しください

当院では、消化管(食道・胃・腸・肛門)の症状・病気について、大学病院で消化管系の責任者として多くの悪性疾患、良性疾患の診療や研究を行った経験を生かして、生活習慣の見直しなどのアドバイスを含めてトータルに診療させていただき、毎日の快食・快便に向けてお手伝いいたします。
便潜血陽性となった方は、あなたの健康を守るための行動をすぐに始めましょう。ぜひ一度当院でご相談ください。

著者

院長 水野 滋章

腹痛でお悩みの方は当院の消化器専門外来へお越しください

学歴・職歴

  • 日本大学医学部卒業
  • 日本大学医学部 第三内科(現消化器肝臓内科)
  • 日本大学大学院医学研究科内科学卒業 医学博士
  • 東京都保険医療公社 東部地域病院 内科医員
  • アメリカ国立衛生研究所(NIH)/国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所(NIDDK) 研究員
  • 春日部市立病院 内科医長・内視鏡室室長
  • 日本大学医学部総合健診センター 内科医員
  • 日本大学医学部附属板橋病院 消化器肝臓内科科長、内視鏡室室長
  • 日本大学医学部 内科学講座消化器肝臓内科学分野 准教授
  • 日本大学医学部兼任講師
  • その他 非常勤:池上総合病院、聖路加国際病院予防医療センター、一部上場企業の健康管理センター、水野医院(武蔵村山市)、他

学会関連

  • 日本内科学会 認定医
  • 日本内科学会 指導医(大学退職まで)
  • 日本消化器病学会 認定専門医
  • 日本消化器病学会 指導医(大学退職まで)
  • 日本消化器内視鏡学会 専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 指導医
  • 日本消化器がん検診学会 認定専門医
  • 日本消化管学会 胃腸科認定医
  • 日本消化管学会 専門医
  • 日本消化管学会 指導医
  • 日本がん治療認定医
  • 日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
  • 日本カプセル内視鏡学会 専門医
  • 日本カプセル内視鏡学会 指導医
  • 日本医師会 認定産業医
  • 東京都認知症かかりつけ医研修修了
  • 日本消化器内視鏡学会 評議員、関東地方会評議員
  • 日本消化器病学会 学術評議員、関東地方会評議員
  • 日本消化管学会代議員、専門医制度審議委員会委員

大学勤務時代の
主な専門・研究分野

  • 消化管および胆膵の内視鏡診断・治療
  • 消化性潰瘍、消化管出血、薬剤性消化管傷害
  • Helicobacter pylori菌感染症
  • WEB問診
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